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コロナ禍のフリーランスクリエイター
新型コロナウィルスの影響で〝リモートワーク〟という働き方が定着しつつあリます。
この記事を書いているわたくし、ポーズ専門の振付師。
今回は「そもそも振付師はリモートが可能なのか?」といった素朴な疑問や、最近の自分のリモートワークをご紹介したいと思います。
フリーランスクリエイターのお仕事模様を覗いていってくださいね。
リモートできる振付師とできない振付師
振付師はリモートワーク可能
できるんです。※能力ではなく、つくるダンスの性質です
正確に言うと、振付師の一部の人達の振付業務が部分的にリモート可能です。
大部分をリモートでできる人もいるし、一部分以外はできない人もいます。この割合は振付師の制作スタイルによって異なります。
基本的な仕事の流れ
発注を受けてからの振付師の仕事の流れはこのとおり!
打ち合わせ→クリエイト→提案(納品①)→ レッスン→ 本番(同時に納品②)
振付師本人が自身のからだを動かして1人で作る場合。わたくしワンポーズクリエイター®︎(以下OPC®︎)もそうですが、このクリエイトスタイルは比較的リモートは成立しやすいと想像します。
相手に動き方を伝える必要がないお仕事の案件の場合、
提案(納品①)
で業務が完了する場合もあります。
ポーズや振付をクリエイトし動画や静止画で提案後にクライアントからOKをもらえたら、完了です。
というと…アラ!簡単?なように感じますね〜。
しかし!!純粋につくる仕事onlyだけの振付師なんてほぼいないよ!です。
踊る人に振付を渡してナンボ。相手がそれを本人のものにするマジックかけてナンボ。そう、伝えて育むまでがセットなのですね。
魅力的なものをつくって終わりではなく、それを相手に伝える指導力と演出能力の高さが振付師にとって欠かせない能力と実感しています。
渡す側(振付師)と受ける側(実際に動く人)の相乗効果で、ダンスシーンが予想していたよりもグンと輝くものになることも。
ぜひ、ぜひ機会あれば、皆さんにもそんな稽古場の雰囲気を目の当たりにして欲しいですね〜。
つまりリモートで可能といっても、直接現場に赴き対面してしか伝えられないことがある。
忘れてはいけないポイントですね。
【まとめ】振付師がリモートでできること
・作ったポーズや振付を相手と共有
・相手が振付を正しい方向で覚えているか確認
・見せ方や動き方の演出
▶︎例えばこんなMVはハードル高い
韓流のダンスグループなどの大人数が出演する複雑なフォーメーションがある MV
理由
アーティスト本人達に渡す見本動画が作成しづらい。
振付師もダンサーも、リアル対面して練習をしないと撮影出来ないから。
合成する、バーチャルのキャラに動いてもらう…等、確かに方法はゼロじゃないですが…。
それ、普通にやらないよなぁ。
今まで1度で済んでたものの手間も労力もコストも◯倍になってしまう。
これをきっかけに新たな制作・受注スタイルを考えるヒントにはなりそうです。
リモートではできない振付はこれ
ダンスチームなどに多く見られる、メンバー全員が同じ場でリアルタイムで何度も試行錯誤しながらつくっていくスタイルのダンス
バレエダンサーやアクロバティックなダンスのリフトや技といった、物理的に接触する振付
呼吸の合わせ、タイミングの交通整理、空間把握が欠かせないダンス
イメージだけでは本番にのぞめない振付が取り入れられているものですね。
スポーツと同じです。野球やサッカー、ラグビー…。団体競技をイメージしてもらえるとわかりやすい。
技は個人で磨けるとしても、相手を支えたりパスワークの練習はチームメンバーとのリアル対面が必須ですよね。
時間と空間を共有する稽古や練習でしかモノにならないことがたくさんあります。
全ての振付師やダンサーがリモートワーク可能ではないのが現状のようですね。
最近のリモートワークご紹介
完全リモートで行なったOPC®︎の最近のワークの一部をご紹介します!
【CM 振付】東北電気保安協会「ほあんダンス2020」篇
東北電気保安協会さまのCM振付、ポージングを担当させていただきました。ほあん坊や、プラグさん、コンセントさんが出演。電気を正しく安全に使うためのチェックをしています。
お気付きですかね〜、チェック!のポーズは〝レ点〟です。
★ON AIR中!
★クリエイト秘話
ポーズ作成やご提案を完全リモートで行いましたこちらのCM。
キャラクターによって関節の数と可動域が異なるので、同じポーズをとっているのにそう見えなかったりするところが、やりがいがありました(地味に…)。
操演の方が上手に意図をくみ取ってくださり、命を吹き込んでくれました〜!!かわいい。ありがとうございました。
【オンライン面接・プレゼン】指導とポーズアドバイス
- 個人の就職のオンライン面接
- 学会の研究発表の見え方指導
- ベンチャーのプレゼンのポーズのご提案
等、携わらせていただきました。
伝えたいことをより印象付けるためのビジュアル戦略を考えていくのは楽しいです。
進め方はお相手と内容によって変えました。
時間を決めて一緒にオンラインレッスンを行うケース、動画と提案書をお渡ししてやりとりするケース。様々でした。
その後、いい結果報告も聴けたので嬉しいです◎
★OPC®︎のリモートセットご紹介
ポーズチェック用モニター、コミュニケーション用ipad、Macを基本セットにしています!
内容によってipodsやヘッドフォンを足したりします。
いかがでしたか?
今回は振付師に関するリモートワークと、最近のOPC®︎リモートワークをご紹介しました。
この仕事の方法、まだまだ進化していきそうですね。